福音を宣べ伝えよ （マルコによる福音書 16章 14〜20節）
2009年10月04日礼拝にて
『全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣ベ伝えよ。』
（マルコによる福音書 16章 15節）
朝晩ぐっと冷え込むようになり、秋も深まってきましたが皆さんはいかがお過ごしで
しょうか。わたしたちを創られた神は、わたしたちを知っていてくださいます。しかも、
愛をもってわたしたちを導き、神の平安を与えてくださるのです。この平安は、キリス
トの十字架によるわたしたちの罪のゆるしと、それによって与えられた永遠の命の約
束からくる安心です。けれどもわたしたちは、このような神の愛と救いを理解して平安
を得るわけではありません。現実の生活の中で体験する、ありとあらゆる出来事を通
して自分の弱さや罪を自覚し、この世のものに頼ることのむなしさを徹底的に教えら
れるのです。そして神のわたしたちに対するいのちの約束の価値（あるいは意味）を、
自覚することができるようになるのです。イエス・キリストは復活された後「全世界に
出て行って、すべての造られたものに宣ベ伝えよ」との命令を、十字架による救いに
あずかった人々に与えられました。これこそ、共に働かれる神を体験するための、神
からの恵みのチャレンジなのです。わたしたちは、福音を解説し勧めなければならな
いのではなく、主の恵みに生き、共にいてくださる主を喜ぶこと、これがイエス・キリ
ストを信じる者にとっての身近な証しなのです。どんなときにも共にいてくださる主を
覚え、期待と喜びを持って進もうではありませんか。
