わたしも共に福音にあずかるために （コリント人への第一の手紙 9章 15〜23節）
2009年07月12日礼拝にて
『福音のために、わたしはどんな事でもする。わたしも共に福音にあずかるためです。』
（コリント人への第一の手紙 9章 23節）
先週の礼拝後にもたれた臨時総会において、新会堂用地取得のための一歩を踏み出
す決議がなされました。背後には今まで積み上げられた多くの祈りと、わたしたちを愛し、
み業を見せたいと願っておられる主の導きがあったことを思います。多くの人がこの世の
幸せは、健康と安定した生活にあると思い、悩みながらも日々を生きています。それでは、
わたしたちにとって「幸せ」とは何でしょう。神に愛されていることを知っており、十字架に
よってすべての罪の重荷からの自由が与えられ、栄光の体と永遠の命の望みが神の約
束によって与えられているのに、幸せを感じるどころか、意外とこの世のことで落ち込ん
だりして振り回されてはいないでしょうか。パウロの姿をこの世的な目で見ると、相当怪
しく狂信的に見えます。しかし、彼の熱心さの根拠は不安や恐れではなく、愛され、赦さ
れ、生かされていることを知って与えられた、完全な自由とあふれ出てくる喜びです。い
つの時代も組織である教会は、この世の責任で縛られ、人の目によって管理され支配
されています。どんなに福音が素晴らしいものであっても、恐れや義務感では人々には
届かないのです。しっかりと自分の土台を点検し、移り変わるものではなく変わらないも
のをしっかりと握らせていただきましょう。
