わたしのほかに神はない （イザヤ書 45章 20〜25節）
2009年06月21日礼拝にて
「わたしのほかに神はない。わたしは義なる神、救い主であって、わたしのほかに
神はない。地の果てなるもろもろの人よ、わたしを仰ぎのぞめ、そうすれば救われ
る。わたしは神であって、ほかに神はないからだ。」（イザヤ書 45章 21b〜22節）
人生における一番大きな出来事は、神との出会いと言っても過言ではないでしょう。
なぜなら、わたしたちの生涯は、自分の『死』が解決されなければ何をしても不安が付
きまとい、わたしたちの全てを知っておられる神に愛されていることを知ってはじめて、
神からの平安が与えられるからです。しかし、わかっていても現実の生活の中では、
身近な助けを求め、はじめはそれでやっていけても、次第に自分の弱さや、限りある人
生を自覚するようになります。そして過ぎ行くものではなく、変わらないものに心を動か
されるようになるのです。神は聖書を通して『わたしのほかに神はない。』と繰り返し語
られますが、この言葉を受け入れるためには、いろいろな失敗を通して自分に絶望し、
さらに、人に絶望することが必要です。そうしてはじめて自分でも人でもなく、生ける神
を仰ぎ望むことができるようになるのです。さらに神は、見えるものに流されやすいわ
たしたちのために、人となってくださり、しかも十字架の死によってわたしたちが生きる
ようにしてくださったのです。ゆえにわたしたちは、イエス・キリストの十字架を仰ぎ望
み、今も生きておられる主に日々出会わせていただこうではないか。
