主の選ばれた者 （使徒行伝 9章 10〜22節）
2009年05月24日礼拝にて
「しかし、サウロはますます力が加わり、このイエスがキリストであることを論証して、
ダマスコに住むユダヤ人たちを言い伏せた。」
（使徒行伝 9章 22節）
パウロはステパノを殺すことに賛成をしていた。ステパノの殉教により、エルサレムの教会に
対して大迫害が起こり、人々は散らされていくことになる。さらに、パウロは大祭司からの添書
を携え、キリストに従うもの捉えるためにダマスコに向かおうとしていた。ところがこの時、パウ
ロは復活の主に出会い、自分自身が神の心を理解していなかったこと、罪びとであったことを
思い知らされるのである。彼は天からの光により、目が見えなくされていたが、神はアナニヤ
にパウロが主の名のために神が選ばれた者であることを示し、アナニヤを通して彼の目を開か
れたのである。パウロの目が開かれ、キリストにあって罪を赦され自由にされたとき、パウロ
は自由と喜びに満たされ、キリストを力強く証しするものとされた。神は正しく過ちのない人を
選ばれるわけではない。神はどんな人であっても、神を認め、神に信頼する人を喜んで用いて
くださる。だから神は、わたしたちが自分の罪を認め、神の愛の御手を体験することができる
よう一人一人に近づいてくださるのである。わたしたちを選び、造り変えてくださる神を待ち望
もうではないか。
