この罪を彼らに負わせないでください （使徒行伝 7章 51〜60節）
2009年05月17日礼拝にて
「こうして、彼らがステパノに石を投げつけている間、ステパノは祈りつづけて言った、
『主イエスよ、わたしの霊をお受け下さい。』そして、ひざまずいて、大声で叫んだ、
『主よどうぞ、この罪を彼らに負わせないでください。』 こう言って、彼は眠りについた。」
（使徒行伝 7章 59〜60節）
わたしたちが神を知ると言うことは、自分の罪を知るということでもあります。罪を知るというこ
とは、自分が滅びるべき存在であることを知るということです。それだからこそ、神は律法によっ
てわたしたちが死ぬことがないように指針を与えてくださったのです。わたしたちは、その罪を
何とか解決しようとしますが、真剣に取り組めば取り組むほど、自分の力では解決できないこと
を思い知らされます。そのようなわたしたちのために神は、人としてこの世に来てくださり、わた
したちの全ての罪を背負って十字架に死んでくださったのです。それがイエス・キリストです。キ
リストは罪を犯されなかっただけでなく、十字架の上でもわたしたちの罪をとりなしてくださいま
した。ステパノは恵みと力とに満ちて主の生きておられることを証ししていましたが、やがて議
会に立たせられ弁明をすることになります。彼はイスラエルの歴史を語りつつ、イエス・キリスト
の十字架の死と復活について証します。そして、殉教することになるのです。ステパノの中に
は悔しさではなく、喜びがあふれていました。彼は自らを主の手に委ね、最後まで石を投げつ
ける人々のためにとりなし続けたのです。わたしたちも主によってとりなし続けられていること
を、覚え、主の手に全ての重荷と思い煩いをゆだねきろうではありませんか。
