救いには方向がある　（ヨハネの第一の手紙　1章　7節）

　2009年04月19日礼拝にて

　「御子イエスの血がすべての罪からわたしたちをきよめるのである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの第一の手紙　1章　7節）


　「上がったり、下がったりのクリスチャン生活」ということばを聞いたことがあります。けれども、これは
正しい信仰ではありません。なぜなら、信仰は自分で登るものではないからです。主イエスの血潮が
きよめてくださるのです。私たちはみじめになって信じて受け取るだけです。

　先々週は受難週で三春では「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」（マル
コによる福音書15章34節）という主イエス様の言葉を学びました。

　このとき、神様の救いには明らかに方向があることをやっと知ったのです。それは、救い主が滅びに
向かってくださったのならば、救い主によって救われる私たちは救われる方向に進んでいるのだとい
うことです。それも救い主の受けた苦しみに等しい救いがあるはずだということを思ったのです。

　さて、教会に来るかたの中で正しい生活をしたくない人はおられません。しかし、それを許さない内に
潜む肉の思いがあるのです。そこで神はご自身の御子を肉の様で世に遣わし、肉において彼を罰せ
られました。それが、十字架です。けれども、肉の働きは日々私たちを襲うのです。

では、神の救いの方向とは

１．自分と隣人をゆるす方向

　　私たちは途上にあります。忍耐し、見えないことを待ち望み救われるのです。
　　　（ローマ人への手紙　8章24〜25節）

２．十字架につけられる方向

　　（いや、私の耳も手も目も口も足も自由です）と思われるのではないでしょうか。これはウソです。
　　すなわち、私たちの現実はキリストが十字架につけられているのです。ひとりの人が死んだ以上、
　　すべての人が死んだのです。

３．主イエスを賛美する方向
　　私たちをきよめるのは決心や努力でなくキリストの血潮です。きよい生活はただただ主イエス様の血
　　をほめたたえるために与えられるのです。