『苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。
　　　あなたの口のおきては、わたしのためには幾千の金銀貨幣にもまさるのです。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　119篇　71〜72節）


　　わたしたちがこの世を生きることに、どんな意味があるのだろうか。思えば、母の胎より生まれて育てられ、

幼いときからいろいろな苦しみや戦いにさらされ、どんなに若くて健康で、しかも豊かであっても、やがてはす

べてを置いてこの世を去らなければならないのである。このことを思えば、たとい今楽しくがんばっていても、

それすらむなしく思えてくるのではないだろうか。しかし、創り主である神は、わたしたちに近付いてくださり、

人の目で見る人生のむなしさではなく、神の目から見た人生の豊かさを教えてくださる。限りのある人生は、

自分のためだけに生きるむなしさをわたしたちに教え、人間の弱さは自分自身を頼みとしないで、死人をよみ

がえらせてくださる神に望みを置くことを教えてくれる。さらに、人生における苦しみは、わたしたちが輝いて

生きるために、神がわたしたちと共に歩んでくださっていること経験するための恵みなのである。

苦しみにあったことは、わたしに良い事です　（詩篇　119篇65〜72節）

　2010年01月24日礼拝にて