思いわずらいを神にゆだねよ （ペテロ第一の手紙 5章 1〜11節）
2008年11月23日礼拝にて
ペテロは、長老達に対しては模範となるべきことをすすめ、若者に対しては従うべきことを
教えました。それは、わたしたちが、従うことによって謙遜を身につけ、神の恵みを受けて
生きるようになるためです。わたしたちはいろいろな困難に直面すると、ごまかしたり自分
の力で乗り越えようとしたりして強引に解決を図り、かえって問題を大きくしてしまうことが
あります。けれども、すべてをご存知の神は、「あなたの思いわずらいを、すべて神にゆだ
ねなさい。」とわたしたちに迫ってくださるのです。そして、そのことばに従うことが出来れ
ば、神の力強い御手によってわたしたちは平安を得ることが出来るのです。わたしたちの
信仰生活に必要なのは、自分に対する自信でなく、すべてを支配しておられる神を信じ、
心配しないでゆだねる信仰なのです。このことをわたしたち一人ひとりに信じることが出来
るように、神は人となり、わたしたちの罪を負って十字架に死んでくださったのです。それ
だけではなく死に打ち勝って、人々の前にその姿を現してくださり、わたしたちを滅びと、
絶望に導こうとするこの世のいろいろな誘惑と攻撃に立ち向かわせる力となって下さった
のです。決して楽な生き方ではありませんが、そこには自由と喜び、そして、失われること
のない望みがあふれるのです。あなたも課題を抱え込むのではなく、あなたのために命を
捨ててくださった神に一切をゆだねて、平安を得ようではありませんか。
