キリストの模範 （ペテロの第一の手紙 2章 18〜25節）
2008年09月14日礼拝にて
『キリストは罪を犯さず、その口には偽りがなかった。ののしられても、ののしりかえさず、
苦しめられても、おびやかすことをせず、正しいさばきをする方に、いっさいをゆだねて
おられた。さらにわたしたちが罪に死に、義に生きるために、十字架にかかって、
わたしたちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、いやされたの
である。』 （ペテロの第一の手紙 2章 22〜24節）
あなたにとっての人生の目標は、どこにあるでしょうか。ある人は豊かで心配のない老後をめ
ざし、ある人は、自分の願いをひとつずつ実現していくことを楽しみにします。自分に家族があ
り、親しい友人がいれば幸せと思っていても、やがてわたしたちは、自分自身の人生は神の
前に一人で負わなければならないことに気付きます。けれども、イエス･キリストの十字架を通
して与えられる恵みは、罪の中に生きている孤独なわたしたちを、自由と平安に導きます。イ
エス･キリストは神であったのにわたしたちを生かすために人となり、十字架にかかって死んで
くださいました。しかも弟子達に捨てられ、父なる神とも断絶し、たった一人で絶望の十字架に
かかって下さったのです。それゆえに、わたしたちはキリストの十字架の事実によってどんな
悩みや苦しみ、また、孤独の中に取り残されているように見えても、望みがあることを確信す
ることができ、その愛の深さを味わい知ることができるのです。
