自分の弱さを誇る （コリント人への第二の手紙 12章 7〜10節）
2008年08月24日礼拝にて
『ところが、主が言われた、『わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱い
ところに完全に現われる。』それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜ん
で自分の弱さを誇ろう。』 （コリント人への第二の手紙 12章 9節）
以前のパウロの強さは、深い知識と熱心な行いにありました。しかしイエス・キリストと出会って
自分の弱さを認めたとき、十字架による神の愛と罪の完全な赦しが、パウロのこの世に対する
強さとなりました。最初は、混乱と絶望でしたが、やがて自分の考えではなく神の思いが大切で
あることを知った時、主がいつも共にいて下さり、しかも神がすべてのことの中に恵みを用意し
て下さっていることを確信することができたのです。彼は、わたしたちがキリストに対する信仰を
持っていても、いろいろな誘惑や戦いが、わたしたちの生涯に絶えることなく襲い掛かってくる
ことを知っていました。だからこそ、自分の経験した、決して変わらない神の恵みをすべての人
に知ってほしいと願ったのです。彼は、自分自身の失敗や弱さの中に働かれる主によって与え
られる平安と喜びを経験しながら、弱いときにこそ、主にあって強くされていることを体験しまし
た。わたしたちも、同じ主が、わたしたちのために用意して下さっている恵みの約束を信じるこ
とができるように、祈ろうではありませんか。
