わたしたちの十字架はキリストの上にある (コリント人への第一の手紙 1章 18〜31節)

 2008年08月17日礼拝にて
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 『キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、
  義と聖とあがないとになられたのである。  (コリント人への第一の手紙 1章30節)


今月15日は63回目の終戦記念日でした。戦後キリスト教主義の教育が多くの日本の私学
においてなされてまいりましたが、キリストによる救いを人生の土台として受け入れることか
ら日本国民と日本のクリスチャンの意識は遠かったのではないでしょうか。
この伝道不振の原因は

1.十字架以外のものを伝えてしまったこと
  キリストの十字架と葬りそして復活昇天のメッセージは63年間来る週ごとに語られ、信
  仰告白されてきました。けれども私たちの求めてきた救いはキリストに従って十字架に
  向かう生活ではなく、ギリシャ人のように知恵を求めたり、ユダヤ人のようにしるしを求
  めてしまっていたのではないでしょうか。すなわち、私たちの生活が十字架に付けられ
  たキリストから遠く離れており、十字架に付けられたキリストを証しできていなかったの
  ではないでしょうか。

2.十字架を恐れてしまったこと
  昔も今も十字架はのろいのしるしです。だれでも、のろいのしるしを身に受けることを望
  みません。
けれども、神の力は十字架の中で現れます。
  「十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救にあずかるわたしたちには、神の力
   である。」(1章18節)

3.真の担い手はイエス・キリストであることを知らなかったこと
  (負いきれなくて逃げ出したらどうしよう)このように考えるのは私だけかもしれません。
   けれども、私たちが逃げ出してしまう弱い者にすぎないことを承知の上で神はあえて
   選んでくださいました。


もし逃げ出したら私たちは神に捨てられるのでしょうか。
「いいえ」。神は、キリストに栄光
が帰されるよう定められました。私たちは重荷を担う力はありませんが神の力であるキリ
ストは必ず弱い者の側に立ってくださり私たちの義と聖とあがないを証ししてくださいます。
主イエスこそ神の力、十字架の真の担い手。十字架こそ、主イエスと出会い彼をほめたた
える救いの場です。キリストは十字架を負いきれない私たちの救い主です。