恵みによる救い （エペソ人への手紙 2章 1〜10節）
2008年06月29日礼拝にて
『しかるに、あわれみに富む神は、わたしたちを愛してくださったその大きな愛をもって、
罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし・・・』
（エペソ人への手紙 2章 4節）
わたしたちを、深い愛の計画によって導いて下さる神は、この世にがんじがらめにされ、罪の
奴隷となっていたわたしたちをキリストの十字架の贖いによって生きるものとしてくださった。
さらに、罪の束縛から解放されるだけではなく、キリストの復活に共に預からせ、わたしたち
をキリストと共に生きるものとしてくださったのである。それは私たちの良い行いや知識によ
るものではなく、神の一方的な賜物であり祝福である。それは誰も誇ることがないためであ
り、神の豊かな富と、力が証しされ、御名がほめたたえられるためである。また私たちが、キ
リストによって与えられた恵みによって神をほめたたえるためである。私たちが信仰生活を
送るとき、自分ではそんなつもりはなくても、知らず知らずのうちに自分を誇り、信仰の人を
ほめるようになっていることに気が付く。しかしあくまでも、褒めたたえられるべきは、人では
なく神である。人をほめていると知らず知らずに自分も誉められることを求めてしまう。ここに
罠がある。わたしたちの救われたのは恵みであり、信仰は私たちの努力や熱心によるので
はなく、神の賜物であることを認めよう。そして人を生かし、新しくし、無益なものを有益なも
のと変えてくださる神を仰ぎ望もうではないか。
