まことの光　キリスト　（ヨハネによる福音書　1章　9〜18節）

　2007年12月09日礼拝にて

１．慰めの光
　　冬は光が恋しい季節です。寒い道を歩く時、小さな光にも慰められます。まことの光と呼
　　ばれる主イエス・キリストとはどのような光なのでしょうか。神戸のルミナリエは大震災の
　　復興を願って始められました。光は暗闇の中にいる人に慰めと希望を与えます。私たち
　　は光を失う時、不安になります。それは光が命に関わるものだからです。「初めに」神が
　　造られたのは光でした。まことの光であるイエス・キリストは私たちの命の源です。この
　　お方を離れる時、人に命はありません。不安になり、迷い、力を失います。このお方に向
　　かう時、私たちの心に本当の平安が与えられます。

２．真理の光
　　正しい光は人を正しい道に導きます。しかし、偽りの光は悲劇に導きます。私たちが何に
　　ついていくかということが私たちの生涯を決めていきます。主イエスは私たちがそれを信
　　じて従ってよい真理の光です。しかし、すべてを照らされる時、人は自分の真相を映し出
　　されることに恐れを覚えます。人は真理を憎みます。人の心の後ろ暗さは神を閉め出し
　　ました。しかし、心から自分の心の中に潜む暗闇を悲しみ、神を求め、主イエスにのみ頼
　　って自分を明け渡した時、神がその人の内で神となって住んで下さいます。これが永遠
　　の命、神との関係の回復です。

３．命の光
　　私たちが神の命に与る為に、御子が失ったのは神との命の関係でありました。決して離
　　れるはずのなかった御子と御父の関係が離されたのがクリスマスです。イエス・キリスト
　　は子でありながら、神から離れ、私たちの所に降って人となり、人に捨てられ、神からの
　　断絶を受け、そして私たちに命を注ぎ与え尽くされました。「良いと思ってもできない、悪
　　いとわかっても止められない」そのような弱い愚かな私の為に、命そのものを与えて下
　　さったその御子の命を感謝をもって受け取る時、ただ十字架を仰ぐ時、人の心の中に光
　　なる神が宿ります。このクリスマスの良き時に、光である御子イエス・キリストを私の神
　　としてお迎えし、世の終わりの時が近づいてますます暗くなっていくこの世にあって、主
　　イエス様が再び来られる時まで、世の光とならせて頂きましょう。主イエスから頂く慰め
　　と真理と命によって、周囲の方々に光を分け与えるクリスマスとなりますように。