神の子となる力 （ヨハネによる福音書 1章 9〜18節）
2007年12月02日礼拝にて
『しかし彼を受け入れた者、すなわちその名を信じた人々には、彼は神の子なる力
を与えたのである。』 （ヨハネによる福音書 1章 12節）
イエス・キリストの降誕を待ち望む待降節（アドベント）に入りました。神がイエス・キリ
ストとしてこの世に来てくださったのには意味があります。わたしたちは、自分の生涯
をもってそれを理解しなければなりません。どんなに、神がわたしたちを照らす光であ
ることを知り、信じていても、自分が闇の存在であることに気がついていなければ、神
の愛の大きさを心から喜ぶことはできません。わたしたちのところに神が来てくださっ
たというのではなく、闇であったわたしたちのところに光なる神が来てくださったのです。
クリスマスを迎えるにあたって、一年を振り返りつつ、まず神の前の自分自身の姿を振
り返り、神がどんな思いでイエス・キリストをこの世に送ってくださったかを思い、感謝し
ようではありませんか。わたしたちを愛し、呪いの十字架にかかってまで罪を赦し、永
遠の命を用意してくださった方を、天に帰る直前に認めるのではなく、この世の成功や
祝福に勝る恵みによって、神の子とされていることを信じましょう。私たちの名はすでに、
天に記されていることを覚えさせて頂きましょう。いつの時代でも今の私たちに必要なの
は、代わることのない土台であり、造り主の変わることのない約束です。この約束に立
ち、主なる神によってそれぞれの所で力いっぱい輝かせていただきましょう。
