主イエスによって神に近づく （ヘブル人への手紙 10章 21〜22節）
2007年10月28日礼拝にて
『さらに、神の家を治める大いなる祭司があるのだから、心はすすがれ良心のとがめ
を去り、からだは清い水で洗われ、まごころをもって信仰の確信にみたされつつ、
みまえに近づこうではないか。』 （ヘブル人への手紙 10章 21〜22節）
「永遠の聖霊によって、ご自身を傷なき者として神にささげられたキリストの血は、なお
さら、わたしたちの良心をきよめて死んだわざを取り除き、生ける神に仕える者としない
であろうか。」とは９章14節の御言葉です。
この「死んだわざ」とは、良心をきよめることのできないわざです。すなわち人間の努力、
忠実さ等を表していると言えます。そこから生み出されるのは失望です。けれども、キリ
ストこそは私たちのために神に近づく永遠の生きた道となってくださっているのです。
生きておられる神に近づく、それは途方もなく考えられない思考であります。例えば、
忠実に聖書を読み、礼拝に出席し、世的な汚れを憎む程度のささげものでは自己満足
的な思いは与えられますが人を裁くなどの弱さも共に生んでしまい一向に聖なる生き
ておられるお方に近づいてゆけないのです。
けれども、キリストは私たちの罪のために、天の真の聖所に入ってくださり私たちのた
めにとりなしていてくださるのです。
このお方は、私たちのために神に近づく道となってくださっています。このお方に信頼
申し上げるとき「義人は信仰によって生きます。」汚れに染まった欠点だらけの私たち
が神に近づくことができるのです。私たちが神に近づくことのできない理由、それは、
良心の汚れです。けれども、キリストは私たちのために血潮という御自身の命の代価
をすでに支払ってくださり、私たちの罪を取り除いてくださいました（9：26）。今もキリ
ストが私たち罪を負ってくださっています（9：28）。キリストがおられるのですから、心
はすすがれて良心のとがめを去り、からだは清い水で洗われ、まごころをもって信仰
の確信に満たされつつ、みまえに近づこうではありませんか。
