信じなさい！ （マルコによる福音書 11章 20〜26節）
2007年10月21日礼拝にて
『そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じ
なさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。』
（マルコによる福音書 20章 24節）
わたしたちにとって『信じる』ことは日常である。人間関係における信頼が
無くなれば、いつも不安と戦わなければならないし、自分に自信がなくなれ
ば生きることが苦しくなってくる。神は私たちに信じるに足る存在とその根
拠を示し、どんなときでも私たちが動くことのない土台に立ち続けることが
できるように導いてくださる。イエス・キリストは弟子たちに、イチジクの
木が、主の語られたとおりに枯れた出来事を通して、『神を信じるべきこと』
を教えられた。日常生活の中で起こるさまざまな出来事の中で、惑わされな
いで生きるためにいろいろ経験をつむことは大切だが、それ以上に生きて働
かれる神を知り、神の前の自分を知り、神の用意してくださった、変わるこ
とのない救いの約束を、疑わないで信じることが必要である。『祈り求める
ことは、すでにかなえられたと神を疑わずに信じるなら、必ず成る。』と、
イエス・キリストは教えられたが、私たちを取り巻く環境は、深い人間の関
わりが失われ、機械を媒体とした表面的な関係へと変化してきている。信じ
たくても、信じる根拠の乏しい関係が広がる中、全てのものの造り主であり、
全てを知った上で私たちを愛してくださる神を認めることは、大きな安心で
ある。移り変わるものではなく、変わることのない主なる神を信じようでは
ないか。
