パウロの告別説教 （使徒行伝 20章 28〜35節）
2007年09月23日礼拝にて
『今わたしは、主とその恵みの言とに、あなたがたをゆだねる。御言に
は、あなたがたの徳をたて聖別された全ての人々と共に、御国を
つがせる力がある。』 （使徒行伝 20章 32節）
パウロがイエス・キリストを宣べ伝える者と変えられた時、彼はただひ
たすら自分が経験した十字架の福音を語り続けた。人々が受け入れるか
どうかではなく、自分に与えられた恵みを力強く証ししたのである。い
ろいろな困難と闘いながら、やがて彼は聖霊に導かれエルサレムへと向
かっていく。彼はイエス・キリストの福音に生かされ、会堂の隣に住む、
神を敬う人のところへとパウロを導き、パウロの語ることを聞いて信じ
て続々とバプテスマを受ける人々を与えてくださったのである。さらに
彼は、幻のうちに『恐れるな。語り続けよ、黙っているな。あなたには
わたしがついている。この町には、わたしの民が大ぜいいる。』との主
の言葉を聴き、腰をすえて彼らに神の言葉を教え続けたのである。あな
たは今、語ることを恐れてはいないだろうか。神はわたしたちに、自分
の思い通りにことを運ばせる信仰ではなく、神を信じて従うならば、や
がて必ず神の栄光を拝するようになること信じる信仰を示してくださっ
ている。わたしたちは、主にゆだねられたことを人々に伝えることしか
できず、人々が信じ受け入れかどうかは、ただ主の御心によることを忘
れてはならないのである。
