キリストの福音（コリント人への第一の手紙　15章　56〜58節）

　2007年05月20日礼拝にて

　『だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに
　　励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは
　　知っているからである。』　　　　　　　　（コリント人への第一の手紙　15章58節）


パウロは、イエス・キリストの十字架の死とよみがえりを信じ受け入れ、イエス・キリス

トの復活を土台とすることが、動かされることの無い、神に生きる信仰となることを体

験した。この経験によって彼は、この世でどのように生きるかではなく、キリストによっ

て罪を赦され、永遠の命を約束されたものとしての生き方を考えるようになった。この

生き方には絶望は無い。なぜなら、キリストの十字架による贖いだけでなく、最後に

は永遠の天の住まいが神によって約束されているからである。だからパウロは一生

懸命に、イエスはよみがえり今も生きておられることを、歴史の事実としてではなく、

自分の体験として証ししている。わたしたちの信仰の土台は何であろうか。神を礼拝

することは大切であるし、聖書を学ぶこと、祈ることも忘れてはならない。しかし、わた

したちは十字架にかかって死んでよみがえられたイエス・キリストを信じる信仰によっ

て救われたのである。どれだけ神を知っているかでも、熱心で人当たりがいいかでも

ない。主の十字架が自分のためであることを認め、主のよみがえられた事実を（今も

具体的に働いておられる神を）体験することである。そうすれば動かされず、すべて

の事を祝福に導かれる神によって平安を得ることができる。