約束を待て！（使徒行伝 1章 1〜6節）
2007年05月06日礼拝にて
『エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた
父の約束を待っているがよい。』 （使徒行伝 1章4節）
イエス・キリストの生涯を、福音書という形で何名かの弟子が記したが、
ルカもまたその生涯を詳しく調べて記録した。それだけではなく、彼はイ
エスがよみがえって天に上られた後、求める一人ひとりに聖霊を下し、彼
らが聖霊によってどのように働いたかも使徒行伝に記した。ところで、復
活されたイエス・キリストの弟子たちへの指示は、「約束を待て」であっ
た。確かに弟子たちは、イエス・キリストと行動を共にする中でいろいろ
な事を学び、目撃した。しかし彼らは自分自身の判断が求められたとき、
主の約束を思い出すのではなく、自分の知識と目に見えるものに頼ってし
まい、主から目をそらしてしまった。わたしたちにとっての「待て！」は
主を見上げることであり、それまで学んできた主の約束を思い出し、信じ
ることである。わたしたちが主の思いに気が付き、信仰に堅く立つとき、
主はその約束を果たして神が真実であることを示される。主は十字架に死
なれ、よみがえり、人々の前に姿を見せ、その確かな事を現された。この
事実があって初めて、イエスを主であると告白することができる。主の願
いは、私たちが神を信じて、この世に対して勝利（自由）を得ることであ
る。私たちも復活の主を覚えつつ、人を見て逃げたり妥協をしたりするの
ではなく、神を見上げ、主に期待する生涯を歩もうではないか。
