あなたはわたしに従ってきなさい！（ヨハネによる福音書 21章 15〜22節）
2007年04月22日礼拝にて
『主よ、この人はどうなのですか。」イエスは彼に言われた、「たとい、わたしの来る時
まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わり
があるか。あなたはわたしに従ってきなさい。』
（ヨハネによる福音書 21章22節）
イエス・キリストがよみがえられた後、弟子たちは漁に出かけ、復活の主に再会した。
食事の後、主はシモンペテロに「あなたはわたしを愛するか。」「わたしの羊を養いなさ
い」と語られ、さらに「わたしに従ってきなさい。」と命じられた。主は、ただ「従う」ことだ
けを求められたが、従うためには信じなければならかった。さらに、死に至るまで忠実
に従おうと思うなら、神が全能者であることを認め、しかも十字架に死んでくださるほど
愛してくださったことを受け入れる必要があった。弟子たちは、いつも主と共に行動し
ていたので、自分たちは主に従っていると思っていた。ところが、主が十字架にかかる
ために捕えられたとき、弟子たちは逃げ出し、自分たちはただ主と一緒にいたに過ぎ
なかったことを悟った。けれども、弟子たちが自分の内にある不安や恐れと直面し、
主の復活の事実を現実のものとして受け入れた時、主が選んでくださった一方的な恵
みに、目が開かれたのである。主は、他人のことを気にかけるシモン・ペテロに対して
「あなたはわたしに従ってきなさい。」と言われた。ここにわたしたちの自由がある。他
人の言葉や存在に縛られるのではなく、ただ主に従い、主と共に生きることによって、
神の恵みの働きにあずかることができるのである。わたしたちも自分に死んで、主に
従おうではないか。
