舟の右の方に網をおろしてみなさい(ヨハネによる福音書 21章 1〜8節)
2007年04月15日礼拝にて
『舟の右のほうに網をおろして見なさい。そうすれば、何かとれるだろう。」
彼らは網をおろすと、魚が多くとれたので、それを引き上げることができなかった。』
(ヨハネによる福音書 21章6節)
主イエス・キリストが、死に打ち勝ってよみがえられ、弟子たちにも復活のニュースが伝
わった。主に従いきることのできなかった弟子たちは、何をすればよいのか分からず、
とにかく漁にでかけた。夜通し働いても魚は取れなかったが、イエスは岸で食事を用意
して待っておられた。この時弟子たちはまだイエスだと気付いていなかったが、弟子た
ちが主の言われたとおりに舟の右側に網をおろしたとき、たくさんの魚が網にかかり、
彼らは岸におられたのが主であることを知ることになる。なぜなら彼らが経験したのは、
以前に主と共に何度も経験した、驚きと喜びだったからである。わたしたちの主は、日
常の中に現れてくださる。わたしたちに必要なのは、どんな時でもそばにいて、すべて
の必要を用意し、成すべきことを示してくださる主を信じることである。たとい魚が取れ
ず、自分のしていることに意味がないように思えても、主が共にいてくださり、主の業が
備えられていることを信じられるならば、どのような状況の中であっても、主に従うこと
ができるはずである。そして、わたしたちが「主だ!」と気付いたとき、どんなに深く愛さ
れていたかを知り、どんな時にもそば近くにいてくださったかを知り、主の平安に憩うこ
とができるのである。