誘惑に陥らないように祈りなさい （ルカによる福音書 22章 39〜46節）
2008年03月16日礼拝にて
『・・・彼らが悲しみのはて寝入っているのをごらんになって言われた、「なぜ眠って
いるのか。誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい。』
（ルカによる福音書 22章 45〜46節）
今日は受難週の始まりとなる棕櫚の聖日です。イエス・キリストがエルサレムに向
われた時、何も知らない民衆はロバの子に乗ったイエスを、喜びの声を持って迎え
ました。しかし、イエスは捉えられ、訴えられ、十字架に釘で打ち付けられ、二人の
罪人と共に丘の上にさらし者となるのです。ところでイエスは、十字架につけられる
前、いつもの場所で祈られました。弟子たちにも祈りを求められましたが、弟子たち
は目を覚ましていることもできませんでした。イエスはそれを見て再び、「誘惑に陥
らないように、起きて祈っていなさい。」言われます。わたしたちはイエスキリストの
生涯が、個人的知恵や努力によったのではなく、神を信じて寄り頼む信仰の生涯
であったことを知っています。そしてその土台は、祈りによる神との親しい交わりで
した。わたしたちもいろいろな戦いや困難を目の前にしたとき、恐れや孤独を感じ
ます。しかし祈りは、わたしたちが一人ではなく、神と共にあること、さらに，主にあ
って多くの人々の祈りによって支えられていることを教えてくれます｡祈らないと祈
られていることも信じることができません。祈りによって勝利を与えていただきまし
ょう。
