神のみわざが現れるため （ヨハネによる福音書 9章 1〜12節）
2008年03月09日礼拝にて
『イエスは答えられた「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯した
のでもない。ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである。』
（ヨハネによる福音書 9章 3節）
雪やいろいろな思いわずらいと戦いつつも、気がつくと春の気配に包まれて、心な
しか抱え込んでいた重荷も軽くなってきたように感じます。わたしたちの経験する
すべての出来事は、世の常であると聖書は教えています。けれども、想定外の出
来事が起こると疲れますし、病に倒れると不安や恐れを感じるようになります。そ
れまでが元気であればあるほど、あせって自分を取り繕おうとしてしまうものです。
わたしたちが神を知らずその愛を理解していなかったら、孤独や不安との戦いは
どんなに大きなものだったでしょう。イエス・キリストは共に歩んだ弟子たちに対し
て、徹底的に全能の神の愛の御手について教えられました。わたしたちの苦しみ
や困難は、わたしたちの罪によるものではありません。また、弱さや罪の性質も、
わたしたちが裁かれ滅ぼされるためのものではなく、ただ神のみわざが現れるた
めなのです。それは多くの人々が、自分の持ち物や行い、人間的評価によって安
心を得ようとしますが、そうではなく、わたしたちの弱さの中に完全に働いてくださ
る神によって救いを体験するためなのです。癒されることは恵みですし、赦される
ことは祝福です。しかし、わたしたちを癒し、赦し、さらに自由と喜びを与えてくださ
る神の愛を知り、神と共に歩むことこそ、最高の恵みであり祝福なのです。
