あなたがたは、心を騒がせないがよい（ヨハネによる福音書 第14章 1〜6節）
2006年10月22日礼拝にて
『あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。』
（ヨハネによる福音書 14章1節）
イエス・キリストは、十字架にかかられる前に弟子たちの足を洗い、互いに愛し合うべきこと
を身をもって示された。さらに主は自分の死ぬべき時が来たことを知り、神の約束に基づく
励ましを弟子たちに与えられた。さて、弟子たちにとって主は、いつも共にいて下さる存在で
あった。しかし、十字架の道を進むに当っては、弟子たちを置いて一人で歩まれた。弟子達
は主と共に死ぬ覚悟をしていたが、現実には主を置いて逃げていってしまう。しかし、主は
そのような弟子達の弱さを知った上で、『心を騒がせるな』と語り、『神を信じまたわたしを信
じなさい。』と励まされた。しかも、『わたしは場所を用意しに行くのだから』と弟子たちを責
めるのではなく、永遠の命の約束をもって励まされた。わたしたちが罪の赦しと永遠の命の
望みをもっていたとしても、実際には日々の歩みの中で、つい主を忘れてしまうこともある。
しかし主はわたしたちの心を知った上で、変わることのない神の約束を示し、「心配するな
恐れるな」と語ってくださる。主イエス・キリストこそわたしたちが父なる神と出会うための唯
一の道であり、変わることのない約束であり、わたし達に約束された永遠の命の源なので
ある。わたしたちが神と、神の遣わされたイエス・キリストを信じるときに、わたしたちは神か
らくる平安を体験することが出来るのである。
