イエス・キリストは弟子たちと共に過ごされた時、わたしたちと同じ視線でいろいろなも
のを見、それを神の視点で教えられた。実際、わたしたちは自分を守るために人を裁き、
いつの間にか自分が裁いたその言葉によって自分自身が追い詰められてしまう。弟子達
の目に止まった生まれつきの盲人は、彼らの知識とその理解によれば、本人か両親の罪
の結果であった。彼らは自分たちの知識を披露したつもりであったが、イエスはそれを完
全に否定し、それはただ神のみわざが、彼の上に現れるためであると語られた。それは、
結果ではなく、理由である。わたしたちはいろいろなものに目が留まり、心が引っかかった
時、どうしてこんなことになったのかと振り返ってその理由を考えるが、イエス・キリストは
将来を提示してその理由を教えてくださる。もしわたしたちが神を知らなければ、当たり前
の現実しか見えないかもしれない。しかしわたしたちを愛してくださっている神の現実の介
入を信じた時、わたしたちの将来は絶望ではなく、神のみわざが現れるための『望みにあ
ふれた今』となるのである。あなたの生涯を愛をもって導かれる神に期待しようではないか。