私は必ずあなたと共にいる(出エジプト記 第3章 7〜12節)

 2006年7月9日礼拝にて
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 わたしは必ずあなたと共にいる。これが、わたしのあなたをつかわしたしるしである。
                                              (出エジプト記 3章12節a)



 神は、人に富を与え、知識を与えられる。しかし人はこの世の物によってではなく、神御自身によ

って立ち、神の働きを全うするのである。モーセがイスラエルの民をエジプトから導く神の器として整

えられるために、40年のエジプトと40年の荒野の生活を経験しなければならなかった。さらに神は

ただモーセを立てられただけではなく、エジプト王の思いやイスラエルの人々の心にも働きかけ、エ

ジプトの国におけるイスラエルの悩みを大きくして、神に助けを求めさせられたのである。当然神は

イスラエルの人々の苦しみや悩みもエジプト人のしえたげもご存知であった。このような状況の中、

神の必要とされたのは、力や知恵を持った人ではなく、自分の弱さを知り、神と一緒でなければ何も

出来ない人だったのである。モーセは神から「わたしはあなたをつかわす。」と言われ悩み、あまり

に大きな使命のゆえにためらうが「わたしは必ずあなたと共にいる」との約束を信じ立ち上がって行

く。現代に生きる私たちに本当に必要なものも、知恵や力ではなく、神が共にいてくださるという約束

であり、それを信じる信仰である。