約束の賜物（使徒行伝　第2章1〜4節）

　2006年6月4日礼拝にて

　『ただ、聖霊があなた方に下るときあなた方は力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、
さらに地の果てまでわたしの証人になるであろう。』（使徒行伝1章8節）


　 イエス･キリストが天に帰られた後、弟子たちは祈り続けた。それは、キリストの証人とされるためではなく、

ただ主の言葉に忠実に従ったのであろう。そんな彼らに与えられたのは、約束の聖霊であった。聖霊は彼ら

に自由と喜び、神の力を与えたが、それは、添えられた恵みであった。なぜなら一番の恵みは、キリストの十

字架によって与えられた罪の赦しと、永遠の命の望みだったからである。主の弟子たちはただ主の前に砕か

れ、忠実に主の言葉に従っただけなのである。能力や知恵があるかどうかが問題なのではなく、主に示され

与えられたものに対する従順こそ、神が私たちに求めておられることである。私たちはしるしを求め、自分で

使える力や知恵を求める。しかし神は私たちに何も与えず、神御自身が私たちの内に生き、しかも一緒に働

いて下さるという約束を用意してくださったのである。あなたの頼り所は何か。それがあなたと共に生きてくだ

さる主なる神であるならば、この世において恐れるものは何一つない。