福音を宣べ伝えよ（マルコによる福音書 第16章14〜20節）
2006年4月30日礼拝にて
『弟子たちは出て行って、至る所で福音を宣ベ伝えた。主も彼らと共に働き、御言に伴うしるしをもって、
その確かな事をお示しになった。』（マルコによる福音書16章20節）
「福音を宣べ伝えよ。」という言葉は、イエス･キリストが地上を去る前に弟子たちに与えられた命令である。そして、
この命令はわたしたち一人ひとりを愛してくださった神の恵みである。なぜならば、弟子たちが出て行って、至る所で
福音を宣べ伝えた時、主も共に働かれたからである。しかも、みことばの約束に伴うしるしによって、神は真実な方で
あり、いつも共に歩んでくださることを経験することができたのである。「信仰がなくては神に喜ばれることはできない。」
と教えられているが、わたしたちが約束を信じて信仰を持って主の命令に従うとき、神が共にいてくださり、さらに共に
働いて下さることを確信することができる。わたし達に必要なのは神が共にいてくださるという確信である。これを経験
するためには、神がわたしたちに与えて下さった恵みを味わい、それを証しすることである。「わたしはあなたを愛した
。」という神に、「あなたはどのように、わたしを愛されたのか。」と問い返す人に対し、神は十字架の事実を持ってその
愛を示してくださった。この方が、あなたがひとりぼっちではなく、どんな時にも神が共にいてくださることを知り、自由
と喜びに満ちた生涯を送るように願っておられるのである。
