石は非常に大きかった（マルコによる福音書 第16章1〜8節）
2006年4月23日礼拝にて
『ところが、目をあげて見ると、石はすでにころがしてあった。この石は非常に大きかった。』（マルコによる福音書16章4節）
イエス・キリストは十字架にかかって死なれたが、死に打ち勝って再び人々の前に姿を現された。主の復活のニュー
スは、墓に向かった女たちにまず知らされた。さらに、この女たちを通して弟子たちにもニュースは伝わるが、十字架の
苦しみの果てに葬られたことを目撃していた彼らは、それを信じることができなかったのである。神は私たちに信仰の歩
みを求められる。それは、この世の知識から来る常識的な行動ではなく、主を愛する思いから出る行為、神の約束を信
じて踏み出す行動である。私たちの現実の生活の中にもいろいろな石が存在する。そして、自分の力とこの世の常識で
はどうすることもできない大きな石を、私たちは心の内にそれぞれが持っているのである。神はこの復活の事実を通して、
わたしたちに罪の赦しと永遠の命の望みを約束してくださっただけではなく、私達があきらめ絶望してしまっていた大き
な試みの石を、主の方法によって動かしてくださることを知ったのである。イザヤは「仰ぎ望め」と語ったが、目を上げ、
あなたの大きな石を主がすでに転がしてくださっていることを信じて、信仰の一歩を踏み出そうではないか。なぜならば、
神には何でもできないことはないのだから。
