イエス・キリストの仲間（マルコによる福音書 第14章66〜72節）
2006年4月2日礼拝にて
『確かにあなたは彼らの仲間だ。あなたもガリラヤ人だから。』 （マルコによる福音書14章70b節）
イエス・キリストの十字架は、「わたしはあなた方を愛した」と言われた造り主である神の言葉が真実である証として、
神が誰にでも分かるように用意してくださった証拠である。しかし、この十字架は、この世の人々にとっては、呪いであ
り、絶望でしかなかった。だから主が十字架への道を歩みはじめられた時、弟子達は驚きあわて逃げ出してしまった。
しかも、勇気を振り絞って主の様子を見るために近づいたペテロは、人々に「あなたもあのナザレ人イエスと一緒だっ
た」と言われそれを打ち消してしまうのである。さて、 イエス・キリストの十字架が、絶望ではなく望みであることを知っ
ているわたしたちはどうであろう「あなたも仲間のひとりです」と言われたときどのように応えるであろうか。十字架を知
っていても、その価値を見失ってはいないだろうか。わたしたちは、イエス・キリストを信じ受け入れたとき、キリストの
ものとされているのである。たとえわたしたちが、何もわからずに否定し、逃げ出してしまったとしても、「立て、さあい
こう！」と歩みだされた主は、わたしたちをやさしく見守り、立たせ、共に働かせてくださらないはずはない。あの弟子
たちを最後まで愛しとおされた方なのだから。神はわたしたちがどんなに弱く臆病であったとしても、あの十字架にか
かつてよみがえり、今もわたしたちを愛し共に歩んで、この世に勝利させてくださるイエス・キリストの仲間としてくださ
っているのである。信じて従って行こう！
