沖へこぎだし、網をおろせ（ルカによる福音書 5章1〜11節）
2007年01月07日礼拝にて
『話がすむと、シモンに『沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい』と言われた。』
（ルカによる福音書 5章4節）
新しい年を迎え、それぞれ祈りつつ信仰の一歩を踏み出されたことであろう。イエス・キリ
ストは人々の前に出るにあたりバプテスマを受け、40日の断食をして祈り、12人の弟子を
選ばれた。弟子たちはそれぞれ家庭や仕事を持っていたが、主の招きに応えて従ったの
である。しかし、弟子たちはすべてをささげて従ったつもりだったが、かれらの心はそのま
まで何も変わってはいなかった。弟子たちは、主と共に生活する中で、すべてを捨てて従
うとは『神にのみ信頼して生きる』ことであることを学んでいった。さて、弟子たちとイエス・
キリストが出会われた頃、主はシモンペテロの舟から岸辺の群集に語られた。シモンは主
のすぐそばでその語られることばを聞いた。その後、『網をおろして漁をしてみなさい』と主
に言われたとき、彼は、『夜通し働きましたが、何も取れませんでした。しかしお言葉ですか
ら』と主の言葉に従い、沖へこぎ出し網をおろしたのである。この網の中に、神はたくさんの
魚を追い込み、網も破れないように守られたのである。この出来事を通してシモンは生ける
神を体験し、自分がいかに罪深い存在であったかを自覚し、さらに主に従うことができたの
である。わたしたちも、主の働きのために自分の持ているものを喜んで提供するならば、生
ける神がわたしたちを導かれることを体験することが出来る。神はわたしたちを愛し、今も
祝福を持って働いて下さるのである。
