成長させてくださる神（ルカによる福音書　第10章38〜42節）

2005年10月16日礼拝にて

　『マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。しかし、無くてならぬものは多くはない。
　　いや一つだけである。・・・』　（ルカによる福音書10章41、42節）


　私たちが信仰を持って歩んでいく時に、転機となるような主の言葉があります。マルタにとってもこのイエス様のみ

言葉は、自分の姿を知らされる言葉でした。そのことを謙遜に受け入れ、もう一度無くてならぬものに目をとめて、ま

たそれを土台としていくときに、さらなる信仰の成長を見ることできます。次にマルタとイエス様の会話は弟のラザロ

の死の時です、マルタはイエス様に、「主よ信じます。あなたが来るべきキリスト、神の御子であると信じています。」

とはっきり信仰告白をします。がこの時、マルタは現実を見て、絶望的な状況の中に働かれる主を信じることができ

ませんでした。私たちもまた同じように信仰告白をすることができますが、でも現実にはダメだと、自分の理解の範囲

内で主の働きを見ることができないことがあります。しかしラザロはよみがえらされ、マルタはそのよみがえったラザ

ロを見みました。わたしたちは聖書を通して、現実的にはダメだけど神様がこのことをどの様にして下さるか期待する

ことができるようにしてくださるのです。マルタのように活発に働く人、マリヤのように主に傾聴する人、ラザロのように

存在をもって証しする人と、それぞれ違います。また、一人の人の中でもその年代において、それぞれ違いますが、

一人ひとりをご存知の主はその人を愛し、用いてくださるのです。