キリストによる自由（ガラテヤ人への手紙　第5章13〜15節）

2005年10月09日礼拝にて

　『あなたがたが召されたのは、実に自由を得るためである。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、
　　　　愛をもって互いに仕えなさい。』　（ガラテヤ人への手紙5章13節）


　「自由」と「束縛」は対である。自由を経験するためには、束縛を経験しなければならない。パウロはその手紙の

中で、「罪の奴隷であったわたしたちに自由を得させるために、キリストはわたしたちを解放してくださった。」と記し

ている。思えば人は、家族や仕事や国に束縛されているだけでなく、知らず知らずの間に、罪によって束縛されて

がんじがらめになってしまっている。しかし、神は人を愛しておられたからこそ、放っておかず、全能の御手のなか

に握ってくださったのである。これは、神からの自由ではなく、神による自由である。つまり、わたしたちは神のもの

とされる事によって、この世のあらゆるものに対して自由となることができるのである。それでは、「キリストによる

自由」を生きようとすれば、どうしたらいいのだろう。神に生かされているものとして、自分の思い通りにではなく、

神のみ心を行なう者として、互いに愛し仕え合いながら生きるのである。わたしたちは聖書を通して、その時代に

立てられた神の器が、あらゆる困難と束縛に対して、キリストにある自由を得て、神の御業を行なった事を知って

いる。わたしたちも、どんな問題や戦いがあったとしても、キリストに従う事により自由をいただき、神の働かれる

人生を楽しもうではないか。