高ぶり歩むものを低くされる神（ダニエル書　第4章34〜37節）

2005年09月18日礼拝にて

　『ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを

知るに至るであろう。』（ダニエル書4章32b節）


　  ネブカデネザル王は、再び夢を見て恐れ、心を悩ませた。そして、バビロンの知者たちを集め、解き明かしを求めて

夢を彼らに語ったが、彼らはその解き明かしを示すことはできなかった。しかし、聖なる神の霊の宿っているダニエルな

ら、どんな秘密も難しくはないだろうと、最後にダニエルに夢の解き明かしを求めた。ダニエルはその夢の意味を知り、

驚き悩むが、王の求めに応えて、ネブカデネザル王に、「神がすべてを支配しておられることを悟らせるため、災いを下

される」ことを告げるのである。一年後、王が王宮の屋上を歩いている時、神を忘れて自らを誇る王に、夢によって示さ

れていた神の裁きが下った。しかし、彼はある期間を経て、いと高き神が人間の国を治め、自分の意のままに国を人に

与えられることを知り、心から神をほめたたえるのである。さらに神は、ネブカデネザル王を以前にも増して大いなる者

とし、神が行われたしるしと奇跡について、全世界の人に告げ知らさせたのである。わたしたちが、力や知恵を持つこと

は素晴らしいことである。しかし、すべてを支配しておられる神を知ることこそ、最大の力であり知恵なのである。神の民

は、バビロンの国の捕囚の民となったが、その中にあっても神は全知全能のお方であった。わたしたちも、自分の力を

誇るのではなく、どんな状況の中にあってもへりくだり、ただ主なる神に「望み」を持つ者でありたい。