あなたの常に仕える神（ダニエル書　第6章25〜28節）

2005年09月25日礼拝にて

　『わたしは命令を出す。わが国のすべての州の人は、皆ダニエルの神を、おののき恐れなければならない』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ダニエル書6章26節A）


　  ネブカデネザル王の後、その子ベルシャザルが王となった。しかし、ダニエルが主に示されて語ったように、ベルシャ

ザルは殺され、ダリヨスが王となった。ダリヨスは全国に１２０人の総督を立て、さらにその上に３人の総監を立てた。王

はダニエルの内にあるすぐれた霊のゆえに、彼を総監としてだけでなく、彼によって全国を治めさせようとした。そこで、

ほかの総督や総監はダニエルを訴える口実を探し、ダニエルが信仰深いことを知り、王に訴えて３０日の間、ダリヨス王

にのみ願い事をするように求めたのである。しかし、ダニエルは以前から行なっていたように、一日に三度ずつ，ひざを

かがめて神の前に祈り、かつ感謝した。そのため彼は、王の禁令を破りししの穴に投げ込まれることになるのである。

王は憂えるがどうする事もできず、翌朝ししの穴に向かいダニエルがその生ける神によって守られたかをたずねるので

ある。このことにより、ダリヨス王は自分の弱さを徹底的に知らされ，神の全能を悟るのであった。それまでも、ダニエル

の神が全知全能である事は聞いてはいたかも知れない。しかし，王となってこの時初めて神の力を体験し、自分ではなく、

人ではなく、神を畏れ神に信頼するべき事を、国のすべての民に命令するのである。それは、ダリヨス王の考えではなく、

体験したからである。わたしたちも、聞いたり考えたりした知識ではなく、実際に生きておられる神を信頼し、神の御業を

体験し、それを伝える者となりたいものである。