秘密をあらわされるかた（ダニエル書　第2章17〜23節）

2005年09月04日礼拝にて

　『しかし秘密をあらわすひとりの神が天におられます。彼は後の日に起こるべき事を、ネブカデネザル王に

知らされたのです。』（ダニエル書2章28節）


　  ダニエルはネブカデネザルによって、エルサレムからバビロンへ連れて行かれたが、神に与えられた賜物を生かして

生涯王達に仕え、自分の信じている神を証しした。ある時、ネブカデネザル王は夢を見、その夢によって深く思い悩むよ

うになる。やがて国の知者たちを集め、「夢の解き明かしをする前に、まず、わたしの見た夢を示せ！」と求め、「出来な

ければすべての知者を滅ぼせ！」と迫った。人々は「見た夢を教えてくだされば、解き明かします。」と応えるが王は許さ

ず、バビロンの知者たちを殺す命令が下される。ダニエルはそれと知り、思慮と知恵とをもって「しばらくの時」を王に求

め、仲間と共にすべてを知って導かれる神に助けを求めて祈った。神は祈りを聞き届け、夜の幻のうちにネブカデネザ

ルの見た夢とその秘密をダニエルに明かされたのである。わたしたちはいろいろな場面で、壁を経験し、絶望を体験す

る。しかし、すべてのものの造り主であり、すべての秘密をご存知の全能の神を知っており、信じているならば恐れる必

要がない。なぜならば、わたしたちを愛してくださる神は、必ずわたしたちを助けてくださる。そして、私たちだけはでなく、

「神はすべてを知った上でわたしたちを愛し、永遠の命の望みが与えられている」という事を、すべての人が知るように

して下さるのである。