キリストの平和（コロサイ人への手紙　第3章1〜17節）

2005年08月07日礼拝にて

　『互に忍びあい、もし互に責むべきことがあれば、ゆるし合いなさい。主もあなたがたをゆるして下さったのだから、

そのように、あなたがたもゆるし合いなさい。』（コロサイ3章13節）


　 毎年８月になると戦争や原爆のニュースが流れ、「平和」の大切さが語られる。ところが、わたしたちは、一見平和な

時代を生きているように見えて、実際は多くの争いや憎しみの中を生きている。しかし、わたしたちを造り愛された神は、

わたしたちをこの世の戦いの中に生かしつつ、神との平和を得ることによってすべての人の魂に、平安と自由から来る

喜びを用意して下さっている。パウロが、コリントの人々に対して書き送った手紙は、わたしたちの内にいますキリストが

栄光の望みであり、このキリストを宣べ伝える事こそ使命であると教えている。つまり、わたしたちがイエス・キリストを受

け入れ、キリストと共に十字架に死んだのであれば、キリストによって歩くべきなのである。この世のものは使えば尽きて

しまい、人間の規定や教えは、一見知恵のある仕業らしく見えても、この世の欲を防ぐのに何の役にも立たないことを認

め、むしろ、この世の規定の束縛から自由となり、キリストと共に死んでよみがえらされたものとして、上にあるものを求

め、神に愛されているものとして、キリストがゆるして下さったようにゆるし合うべきである。そうすれば、神による平和が

心を満たし、わたしたちに自由と喜びを与えるはずである。