主にあっていつも喜びなさい（ピリピ人への手紙　　第4章4〜7節）

2005年07月24日礼拝にて

　『あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。繰り返して言うが、喜びなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙4章4節）


　 パウロの喜びは、「神を信じる信仰」にあった。その信仰はどんなことにも神を信頼して祈りと願いをささげることによって

与えられる「神の平安」でもあった。しかしパウロは、キリストと出会うまではどんなに求めても神の平安を得ることはできな

かった。ただ、投獄やいろいろな困難を通して、キリスト・イエスによる十字架の事実こそ「真実な神」の証しであり、十字架

の望みこそ、「神からの平和」であることを体験した。この恵みに生きるようになったパウロは、どんな境遇にあっても力強く

立つことができた。そして、この「平安と喜びの秘訣は十字架」であることを力強く証ししたのである。ピリピの人々に対して

語る思いは、自分が苦しかった時、患難を共にしてくれたことへの感謝である。しかしパウロが一番伝えたかったのは、パ

ウロが経験した「神に仕えることによって与えられたあふれる喜び」を、ピリピの人々にも知ってもらいたいという願いであ

る。パウロは、主なる神はご自身の栄光の富の中から、自分にだけではなくピリピの人々にも、すべての必要をキリスト・

イエスにあって満たすことができると知っていたからである。あなたは、主なる神の豊かさと、あなたへの愛の深さを本当に

知っているだろうか。パウロの経験した喜びはこの神を信じる信仰から来たが、あなたもパウロのように喜びにあふれる

生涯が用意されている。