わたしたちの国籍は天にある（ピリピ人への手紙　　第3章17〜21節）

2005年07月17日礼拝にて

　『しかしわたしたちの国籍は天にある。そこから救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙3章20節）


　 パウロは「主にあって喜びなさい！」と勧めている。わたしたちは、思い通りに行かなくて悩み、理解されずに落ち込み、

失敗して責任を他人に押しつけるよう存在である。しかし、生けるすべてを知っていて下さる神が共にいてくださることを信

じることにより、どんな状況にあっても喜ぶことができる。なぜならわたしたちを造られた主は、愛してくださっていると同時

に責任をもって背負ってくださるからである。このことを理解できるまでは、この世の計算と、他人との比較で窮屈に生きて

いた。だが、キリストによる絶大な価値を見出だしたことにより、ただ「キリストに従う信仰」こそ真の自由であり、なにもの

にも奪われない喜びであることを認めることができる。だから、人を見てその華やかさや嗜好、知識や豊かさをうらやまし

がる必要はない。それもこれも、神の前には無価値でただ消えゆくものである。わたしたちにはキリストによる望みがある。

わたしたちの帰るべき永遠の住まいは天にあり、神は栄光の富を用意して待っていて下さる。神の前に立つために準備

すべきものは何もなく、自分の心も家族の救いも、失敗の始末も罪の刈り取りも、キリストの十字架を信じる信仰により、

ゆだねて平安をいただき、ただ最善を行われる神に期待することができる。それこそ喜ばずにはおれないではないか！