御霊が語らせるままに（使徒行伝 第2章 1〜5節）
2005年05月15日礼拝にて
『すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語りだした。』
（使徒行伝１章14節）
今日は、祈り求めていた弟子たちに約束の賜物が与えられた記念の日、ペンテコステ（聖霊降臨日）である。主
の十字架の苦しみは、その復活により人々の希望と喜びへと変わり、こころを合わせた祈りは、人々の心に聖霊を
満たしキリストにある一致へと導いた。復活後に主が天に帰られて10日が過ぎ、集まっていた人々に聖霊が下っ
た。この聖霊は人々の心に真の自由を与えるものであった。私たちは互いに一致しなければならないのではない。
キリストのものとされることによって、全ての人はキリストによって一つとされるのである。あなたはキリストに
よる自由を持って歩んでいるだろうか。ペンテコステの体験は、人の失敗が気にかかり、自分の失敗に絶望する生
き方から、全てのことを知り わたしを愛して下さった上で一つ一つの事を最善に導いて下さる生けるキリストを
知り、キリストのものとして歩みだす生き方であり、自分に死ぬことによって与えられる恵みである。弟子たちは
祈り求めたから聖霊を受けたのではない。主の訓練を受け、十字架を前にして絶望し、自分の無力さを徹底的に味
わい、変わらない主の約束を確認し、祈ったから聖霊を受けたのである。自分の思いを実現させるためでも、自分
の義を主張するためでもない。わたしたちは ただ神の支配と神の義を求め、その主の御手の中に陥ることによっ
て、主の御心のままに用いられるのである。
