主と共に生きる(マルコによる福音書 第8章27〜38節)
2006年3月19日礼拝にて
『だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。』
(マルコによる福音書8章34節)
暗く長かった冬の勢いがなくなり、厳しい寒さに打ちのめされたはずの木々や草花、虫や動物たちは力強く動き始めて
いる。主なる神は、「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。」と、
希望のメッセ−ジをあらゆる存在を持って語り続けている。何はともあれ、私たちの信仰は「望み」の信仰であり、その
「望み」の信仰であり、その望みは造り主である神を信じ、神に従うことによって確信となる。「あなたこそキリストです。」
と信仰告白をしたペテロは、イエスが多くの苦しみを受け、捨てられ、殺されることをあからさまに告げて教えられた時、
イエスをいさめ始めた。しかしイエスは、厳しく、「あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」とペテロをし
かられた。そして、主と共に生きたければ、「自分を捨て、十字架を背負い、主に従え。」と語られたのである。わたした
ちは望みをどこにおいているであろうか。いつの間にか無くなっているような物にではなく、いつまでも残る永遠の主なる
神に土台を置き、その約束を信じ、イエス・キリストを見上げて救いにあずかろうではないか。ペテロは一度は主を捨て
て逃げたが、そのまま受け入れ赦してくださった神の愛によって、どんな困難や戦いの中にあっても主と共に生きる者と
変えられたのである。