悔い改めて福音を信ぜよ（マルコによる福音書 第1章1〜14節）
2006年3月12日礼拝にて
『時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ。』 （マルコによる福音書1章15節）
神は全ての人々を愛し、神から離れて死ぬことがないように、祝福と災いを持って導かれた。昔には、アブラハムを選
び、その子孫であるイスラエルの歴史を通して神に従うことの幸いと、神から離れることの災いを教えられた。さらに、イ
エス・キリストを通してわたしたちへの愛をあらわし、祝福の基である神を忘れ、自分の思いのままに罪の中を生きてい
たわたしたちに、悔い改めて神に立ち返るチャンスを用意してくださったのである。イエス・キリストの前に、イザヤによっ
て預言されていたように、バプテスマのヨハネは「罪のゆるしを得させる悔い改めのバプテスマ」を宣べ伝えた。神はヨハ
ネによって多くの人の心を開かれたが、ヨハネは「わたしよりも力のある方がおいでになる。」と、救い主イエス・キリスト
の到来を予言し待ち望んだのである。バプテスマを受けたイエス・キリストは、40日の荒野をへて、「時は満ちた、神の国
は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」と、本心に立ち返って、神の約束を信じ、その救いを受け入れるべきことを宣べ
伝えた。この救いとは、イエス・キリストでありその十字架である。荒野で神の言葉を信じ、木にかけられた青銅の蛇を見
上げて救われた人々のように、わたしたちも神の言葉とその約束を信じ、イエス・キリストを見上げて救いにあずかろうで
はないか。
