ただ、内側にあるものを（ルカ　第11章　37〜52節）

2004年10月3日礼拝にて

　『ただ内側あるものをきよめなさい、そうすれば、いっさいがあなたにとって、清いものとなる。』（ルカ第11章41節）


　 今年も気が付けば10月。それぞれにとって、辛かったことも、悲しかったことも、振り返って神の恵みと感謝出来る人

は幸いである。パリサイ人はイエス様との食事を願って許されたが、その席でしなければならないと思い込んでいた食前

の手洗い（きよめの儀式）をされなかったイエス様に戸惑ってしまった。イエス様は、表面を取り繕っても貧欲と邪悪で満

ちた内面をそのままにしているパリサイ人に対して、「ただ、内側にあるものをきよめよ！」と語られた。たとえ人が人の

目の前に完全であっても、神の前に完全なものとして立てるだろうか。聖書は一貫して、神が私たちを表面的（この世的）

にではなく、その心を見られる事を教えられている。しらず知らずの内に、自分のこの世の立場を弁護するために、だれ

にも負いきれない重荷を人に押しつけてしまったり、人に重荷を与える事によって自分自身の心を自由にしようとしてい

ないだろうか。パリサイ人は自分の律法の理解を人に求める事によって自分の義を確認しようとしていたのである。たと

え、見た目に欠けや弱さがあってもその心がいつも神の前に確信を持てるならば、まわりに影響されない自由と平安と

喜びを持つ事が出来る。あなたは人の前ではなく、神の前に立つ備えをすべきである。あなたを裁くのは、人ではなくそ

の心を見られる神である。