多くの罪を赦された者（ルカ　第７章　36〜50節）

2004年09月05日礼拝にて

　『それであなたに言うが、この女は多く愛したから、その多くの罪は赦されているのである。少しだけゆるされた者は、

　　少しだけしか愛さない。』（ルカ第7章47節）


　 その町で罪深く、不道徳と言われていた女が、パリサイ人に招かれて食卓に着いておられたイエスのもとにきた。彼女

は多くの人々の前で、涙ながら持ってきた香油を主の足に塗る。この時、パリサイ人は、心の中で「予言者なら自分にさ

わっているのが、どんな女か分かるはずだ」とつぶやくのである。さてこのパリサイ人に対して主は、500デナリ借りた人と

50デナリ借りた人が返す事ができなくて、どちらも共に許されたなら、どちらが多く赦してくれた人を愛するかとたずねられ

た。私たちは多く赦された者が多く愛する事を知っている。しかし自分が主によってどれ程の愛を受けているかは、理解し

ていない。「自分は罪人のかしらであると知っていても、心のどこかで人と比較したり、自分が受けている苦しみのゆえに、

自分の罪はそんなに大きくはなく、そんなにたくさん赦される必要はないと思い込んでしまっている。あのパウロも自分は

神の前に忠実に従っていると信じながら、キリストを迫害していた。主は「この女は、多く愛したからその多くの罪は赦され

ている」と言われ、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行け。」と声をかけられた。私たちは主を愛しているだろう

か。赦された事を感謝し、心から主にその愛をあらわしているだろうか。主は私たちの負債をすべて赦してくださっている

のである。