イエスのなされた事を信じる者（ルカ　第７章　18〜23節）

2004年08月29日礼拝にて

　『行って、あなたがたが見聞きしたことを、ヨハネに報告しなさい。・・・わたしにつまずかない者は、さいわいである。』

　（ルカ第7章22〜23節）


　 バプテスマのヨハネは、イエス・キリストに先立って生まれ、世の人々に悔い改めと救い主の到来を告げ知らせた。主

の時が満ち、イエスはヨハネの前に現れてバプテスマを受けた後40日40夜の断食の祈りを経て、神の国の福音を宣べ

伝えるようになるが、バプテスマのヨハネは捕らえられ、獄につながれてしまう。ヨハネは獄の中でイエスがなされた業の

報告を聞き、かれの弟子たちを遣わして、「きたるべきかたはあなたなのですか」と尋ねさせるが、イエスはただ、「あな

た方の見聞きしたことを報告しなさい。」と答えられた。私たちは聖書に記されている神の約束を信じているだろうか。イ

エスが様々の病苦と悪霊に悩む人々をいやし、あるいはきよくし、死人をいきかえらせ、また、貧しい人々が福音を聞か

されていることを、事実として受け入れているだろうか。多くの神の恵みを経験しているにもかかわらず、自分の内にあ

る不信仰や、この世の一時的な誘惑により、神の救いを否定してしまってはいないだろうか。主の喜ばれるのは、私たち

が日々主の恵みを数え、それに感謝し、神が確かに生きて働いておられる事を信じることではないか。この世の戦いの

中で、思わず、主を疑ってしまう事もあるだろう。しかし「わたしにつまずかない者は、さいわいである」と言われた主の言

葉を、心に深くかみしめたいものである。