一粒の麦(ヨハネ 第12章 23〜28節)
2005年3月20日礼拝にて
『よくよくあなたがたに言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである、しかし、もし
死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。』(ヨハネによる福音書 第12章24節)
イエス・キリストは十字架の道を歩まれた。それは豊かに実を結ぶために死に、すべての人々に希望を与えるためで
あった。イエスが十字架に向かって歩まれた姿は、ある人々にとっては敗北者の姿にしか見えないかもしれない。しかし
イエスは十字架を通して、私たちの罪の完全なるゆるしと、永遠の命の望みをはっきり示してくださったのである。あなた
も自分の生涯を思う時、たくさんのものを得て豊かに過ごしているつもりでも何も持っていなかったり、多くを与えて何も
持っていないように見えても、喜びと満足にあふれた生涯を送ったりすることがあるのではないだろうか?生きるために
いろいろな重荷を背負い込み、この世にがんじがらめになって歩んでしまっていないだろうか?あなたが自分のこの世
における罪を認め、キリストの十字架を自分の者として受け入れるならば、あなたはこの世に死ぬことができる。そして、
キリストと十字架に死んだならば、新しくキリストの命に生かされる!さらにあなたの内にあって生きるキリストによって、
豊かに実を結ぶ生涯へと変えられていくはずである。さあ、この世の罪に生きる自分自身に死んで、永遠の命の望みで
あるキリストに生きようではないか。そして多くの実を結び、神の栄光を表す者となろう。主が私たちを一粒の麦として生
かして用いてくださるのである。