神の同労者（第二コリント　第6章　1〜10節）

2005年2月13日礼拝にて

　『わたしたちはまた、神と共に働く者として、あなたがたに勧める。神の恵みをいたずらに受けてはならない。』

（コリント人への第二の手紙　第6章1節）

　 私たちは神に造られた者である。普通に考えれば、造り主である神に仕えるために生きるべきであり、すべての事に

ついて神に絶対服従する事を求められる。しかし神は私たちを仕えるために造られたのではなく、神にあって喜ぶため

に召して下さっているのである。パウロはそれを知っており、神の恵みに共にあずかるために仕えている自分を「神の

僕」と証しした。しかし、実際には神が私たちの内にともに生きて働いて下さるという意味においては、私たちは神の同

労者であり、共に働いて下さる神によって心強い。私たちは人々からほめられ、そしられ、悪評を受け、好評を博したと

してもただ神と共に働く存在として「神の僕としての自分」を現すのみである。だから人の目にどのように見えようとも、

共にいて下さる神の力により、真実で、認められ、生きており、殺されず、常に喜んでおり、多くの人を富ませ、全ての

物を持っているのである。このような恵みの中に生かされているのだから、自らを生ける神の宮としてこの世にあって

堅く立とうではないか。私たちを愛し共に生きて下さる神を、心のうちに認め受け入れるかどうかは、私たち自身の決

断による。そして、この決断には信仰が必要である。神の恵みと祝福を無駄にすることがないように、心を狭くすること

なく同労者なる神に心をあけわたそうではないか。