キリストの使者（第二コリント　第5章　16〜21節）

2005年2月6日礼拝にて

　『神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリストの使者なのである。そこで、キリストに

代わって願う、神の和解を受けなさい。』（コリント人への第二の手紙　第5章20節）


　 わたしたちのキリストにある生活は、神が共にいて下さる事実に基づいている。キリストを知識としてだけでなく、自分

自身に体験として受け止めるならば、わたしたちは「新しく造られた者」として神による平安と自由に生きることができる。

あなたは、キリストのものとして生きているだろうか。それとも自分の思いの中にキリストを置いているだけだろうか。神は

わたしたちを、「楽な生涯」を与えるために選ばれたのではなく、わたしたちがキリストと共に、人々を慰め、励まし助け、

神の救いを告げ知らせるために選んで下さっているのである。この使命こそ、キリストの喜びを共に味わうことのできる

最高の恵みである。もしわたしたちが求めても満足できず、祈ってもつぶやきしか生まれてこない生活に陥っているなら

ば残念である。確かにわたしたちは、神と共に働く同労者として苦しみや辱めを受ける。しかし、それに勝る喜びを味わう

ために、罪を宣告する裁き人としてではなく、キリストの十字架の事実を通して、神が私たちを愛し共に働いて下さること

を認め、「キリストの使者」として苦難を「大きな喜び」に変えながら歩むことができるのである。