私を贖う者(ヨブ記 第19章 21〜27節)

2003年11月30日礼拝にて
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  ある日突然、子どもたちや僕、家畜等を失い、自分は悪性の皮膚病に苦しむという激しい試練に襲われたヨブは

妻からは「神をのろって死になさい」と罵られ(1・1〜2・10)、友人たちからは因果応報論で責め立てられました(2.11

以下)。義人がなぜ試練に遭わなければならないのか、とますます苦悩する中、「わたしをあがなう者(ゴ−エ−ル、

買戻しの権利のある親戚)は生きておられる」、親戚以上に親身になって自分のことを心配し、弁護して下さるお方

が天におられることにヨブの目は開かれました。この時ヨブは、来るべき真のゴ−エ−ル、イエス・キリストを指し示し

ていたのです。

  時満ちて降誕されたイエスは、十字架と復活によって私たちを罪の奴隷から贖い、今や天の父なる神の右に座し、

私たちの弁護者として神をとりなし続けていて下さいます(Tヨハネ 2・1)。また、人となられたイエスは様々な試練

や苦悩をなめ尽くされたので(賛美歌 532番 2節)、私たちの弱さや苦悩に共感し、助けることがおできになります

(ヘブル2・17〜18、4・15)。

  苦難の背後には計り知れない神の御旨があります。理由のわからない苦難に遭っても、自分を責めたり、神を恨ん

だりせず、いかなる時にも「わたしをあがなう者は生きておられる」、イエスを仰ぎ、信頼しましょう。