主のはしためマリヤ（ルカ　第1章　26～38節）

2003年12月07日礼拝にて

　 結婚を控えたマリヤのもとに、ある日突然、御使ガブリエルが現れました。祭司ガザリヤは「おじ惑い、恐怖の念に

襲われ」ましたが（11～12節）、マリヤは「ひどく胸騒ぎがして・・・ 思いめぐらしていた」 とあるように、実に落ち着いて

いました。マリヤが常に神を畏れて歩んでいたからでしょう。時々刻々、神と共に歩むことこそ、再臨に対する何よりの

備えです。

　 御使はマリヤに聖霊による処女懐胎を告げました。御子イエスが十字架と復活によって罪から救いをもたらすため

に人となって来臨されたのがクリスマスです。ガザリヤの「どうしてそんな事が」は疑いの質問ですが（18節）、マリヤの

「どうして、そんな事が」 は驚きの声です。もし御使の告知通りになれば、マリヤは石打ちの刑に処せられる危険があ

りましたが、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように」と、主の女奴隷に徹して、御言葉に服

従する決意をしました。

　 この命がけの決断によって歴史は二分されることになりました（紀元前と紀元後）。「神への私の応答一つで世界が

変わる」（小野淳子　師）。神は現代、主の前に自分の思いも計画も一切明け渡して、「主のお語りになったことが必ず

成就すると信じ」（45節）、御心に服従する者を求めておられるのです。